●トーマス・グラバー夫妻と富三郎の墓は、坂本国際墓地左手の一番奥の方にあります。

●トーマス・グラバーは、シーボルトと同じく長崎を舞台に活躍したことで知られています。また、その息子・倉場富三郎はホーム・リンガー商会の重役として長崎の実業界で活躍し、数々の業績を残しました。

●トーマス・グラバーは明治政府より外国人の功労者、恩人として表彰されました。富三郎は誠実な日本人として、長崎と日本のために献身し、国民としての義務を果たそうとしましたが、外国系日本人として圧迫を受けるなど、軍国主義と侵略戦争の犠牲となり、第二次大戦終結直後の1945年8月24日に自殺したのでした。その生涯はいくつかの作品となっています。
●作品
『戯曲・グラバーとその息子―富三郎の生涯』(定村忠士 作)
1997年3月 東京・紀伊國屋劇場で戯団民芸によって初演されました。