(1999年12月11日 長崎被爆者会館)

 1995年12月9日制定の「被爆者援護に関する法律」、1980年12月11日の「基本懇・意見」の「戦争被害受忍論」、そして1941年12月8日の真珠湾奇襲攻撃、これらを重ね合わせながら、私たちは、「いま”戦争受忍論”とは何か」、その本質を日本国憲法第9条、核兵器廃絶、戦争責任=被害者補償、の3つを軸に追求すべく、1999年12月11日、長崎被爆者会館で行われた。
 この集会の第1部は基調報告として、中村尚達氏が、「原爆裁判と憲法第9条」について報告し、次に高橋眞司氏は、「アジア・大平洋から見た”戦争被害受忍論”」について発表し、最後に山田拓民氏が、「基本懇答申・援護に関する法律・ガイドライン関連法と受忍論」について発表した。
 第2部では、総合討論として、最初に松谷英子さんが、「原爆を許さないという署名を集め、最高裁に持って行き、他の人の為にもがんばりたい!!」ということを話し、次に韓国人の方が「韓国人に対する国の対応の悪さ」について話し、平野伸人氏や芝野由和氏の発言もあった。このあと会場からも質問が飛び交う討論が行われた。
 最後に、司会である鎌田定夫氏が総括として、集会宣言を読み上げ採択をとった。