●1938年(昭和13年)、ドイツの科学者ハーンとシュトラスマンがウ
ラニウムの核分裂現象を発見しました。ナチスの原爆開発を恐れた亡命科学者のシラードらは、1939年、アインシュタインを通してルーズベルト大統領に原爆開発を進言します。


グローブス将軍を中心とする『マンハッタン計画』と呼ばれる原爆の研究・開発は1941年12月6日に始まり、1942年には史上初の原子核連鎖反応の実験に成功し、1945年7月16日、「トリニティー」と呼ばれるプルトニウム239の核爆発実験に成功しました。


●この原爆開発計画は全米19州とカナダに計37の工場をもち、第一級の科学者、研究者、数千人にのぼる軍人・軍属・その他の公務員、65,000人の労働者(最盛期には125,000人)を擁していた。なお、計画全体の費用は当時のドルでおよそ20億ドル(最近の日本円に換算すれば約2兆円)の巨額に達していました。