エノラゲイ号 広島原爆ドーム』
『ヒロシマ・ナガサキ原爆写真』より ●8月8日には原爆第二号の投下命令が発せられ、「第一目標小倉、第二目標長崎」が指示されます。
●8月9日未明、第2弾を搭載したB29「ボックスカー号」はテニアン基地を発進、第一目標の小倉上空に到達しましたが、前日の空襲による焼煙が流れ命じられていた「目視攻撃」ができず、やむなくスウィニー機長は第二目標「長崎都市地域」へと機首を転じました。
三菱長崎兵器製作所茂里町工場 三菱長崎兵器製作所大橋工場 ●当然、もし常盤橋付近に原爆が投下されていたら、ここは観光名所として有名な眼鏡橋に近く、市の人口密集地域でもあります。長崎の商業地域や官庁街等が全滅し、惨禍は市全域に拡大して、死傷者も倍加していたはずです。 ●高度約9,000メートル上空から投下された原爆は、三菱兵器大橋兵器工場、三菱製鋼所、三菱造船所幸町工場、その他無数の中小工場や民家の密集する浦上の、松山上空約500メートルで炸裂、一瞬、閃光がすべてを覆いかくしました。その直後、轟音とともに赤い炎を点滅させながら、恐ろしい速度で上昇し広がる「悪魔の火球」の下で、市北半分が潰滅・炎上し、約15万人の市民が殺傷されました。
|